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あなたに恋人ができたのを知ったときには、嘔吐寸前までわたしを追い込んだアルコール成分も一瞬で蒸発したみたいになりましたし、わたしは突然冷静になった後、ものすごく久し振りに、自分がショックを受けていることに気づきました。あらゆる感情に意味はないと思いました。つまり、事実をそのままラミネート加工して、いちばん上等な箱に入れ、極力触らないでおきたい、それが正しいことというものだ、としか考えられなくなった訳ですね。「あなたに恋人ができた」 

本当の君なんて知らなければよかった、としか思ったことがない。本当の君とは何か?それはわたしの知らない醜い君のことだ。それ以外は、たとえ本当の君だったとしても、そうだということに気づかないのだ。しかも、わたしの知らない醜い君のほうが本当に本当かどうか疑いもしないに違いない。ばかじゃねえの。

初めに脳髄ありき わたしたちは脳髄の奴隷 脳髄は全知全能たる唯一神であり完成されたユニバースである おまえが攻略すべきは彼女の脳髄だ それ以外は全て幻想なのだから

 

 

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